« スケート・NHK杯 エキシビション | トップページ | 2007年を振り返る »

2007年12月25日 (火)

オルフェウスの窓・滅びの美学

久々のオル窓ネタ(でもないかも)

今朝のフジテレビ特ダネのオープニングトークは「フランダースの犬がなぜ、日本でだけ共感されるのか?」について分析し、ドキュメンタリーを作成された方の話でした。Yahooニュースは → コチラ

欧米では「フランダースの犬」は「負け犬の死」とされていて、アメリカではハッピーエンドverが映画化されているらしい。。
なんでも、日本人の心に潜む「滅びの美学」がキーポイントになっているとか。。

池田理代子先生の漫画(特にオル窓、ベルばらも?)もまさに「滅びの美学」かな。。

 私は幼少のころ、フランダースの犬を殆ど見れませんでした。何故なら、ネロのガールフレンドのお父さんがものすごく意地悪(鬼ジジイ)で、ネロが可哀想で可哀想で居た堪れなかった(T_T)。。ネロが放火の罪を着せられ追われたって今日初めて知りましたよ。。。「フランダースの犬」は少し大人にならないと受け入れられない話かなとも思います(幼児には厳しすぎませんかねえ)。

「日本人は、信義や友情のために敗北や挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだす。ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を体現するもの」(プロデューサーの台詞)

この台詞で最初に浮かんだのはオル窓のレオニード・ユスーポフ候ですね。
もちろん、大切な命が亡くなることを肯定したくはない・・・。しかし、物語の上と割り切ると、
彼の最期は軍人らしく気高く誇り高く、自ら死を選ぶことを潔しとしていた。。
(オル窓はこういう最期を遂げる人が多いのです)

オル窓もベルばらも共に主人公カップルが命を絶つのに、オル窓は(アレクセイ&ユリウス)素直に「滅びの美学」にあてはめにくい。。。
 オスカルは自ら志願して貴族としの生活を捨て、死をも覚悟して革命に生き、革命に殉じた。。。ユリウスはどんなことをしてもアレクセイとともに生きたかったはずだからかな?。

 オスカル(ネロ)の場合はパトラッシュ(アンドレ)と一緒に教会までたどり着き、ルーベンスの絵を見れた感があり「滅びの美学」に近いけれども、ユリウス(ネロ)の場合はパトラッシュ(アレクセイ)と途中で生き別れになり、2人ともが教会までたどり着くことなくもちろん絵も見れず、別々に生き倒れになってしまった感じがするのです。。。

オル窓カップルの中でも
 ①レナーテ(ユリウス母)とヴィルクリヒ先生 は最後、お互いの存在を確かめ合うことができた。。
 ②アントニーナとミハイルも「魂を解放することができた」(アントニーナ談)
 ③マルヴィータとフランツも2人の意志での心中
この3組、一種の達成感と互いの意志があり、ルーベンスの絵を2人で見れた口かな?とも思います。。

志半ばに引き裂かれたとカップルと言えばミハイロフ兄弟なのですが、
 ドミートリィ&アルラウネの場合は、その後(ドミートリィ没後)のアルラウネが「ドミートリィ」の為にと歯を食いしばって強く生きる姿が感動を呼びます。
 アレクセイ&ユリウスの場合は・・・・言葉も出ない(T_T)。
 アレクセイは最後、お腹の大きなユリウスの姿を見ることができたのだろか??もし、銃弾に倒れたとしても、せめてユリウスがアレクセイに駆け寄って、最後の会話が成立していたら(ズボフスキーとガリーナのように) こちらの受取り方も違ったのかなーとも思います。

 何年も悲しすぎてコミックス17巻と18巻を開けなかったくらいですからねえ。。私の中では「滅びすぎの美学」だったわけですが、アレクセイ&ユリウスの娘が生存していたという事実で「滅びすぎの美学」になりつつあります(でも、最後は悲しくてあまり開けない)。。 
 

 

 

|

« スケート・NHK杯 エキシビション | トップページ | 2007年を振り返る »

漫画・オルフェウスの窓」カテゴリの記事

コメント

ホント、悲しすぎです。最後の会話、全く同感です。

投稿: greenagain2 | 2007年12月29日 (土) 19時13分

そうですね。17・18巻は、「何もそこまで」と思いましたね。
人間、何かしら心の支えになるものがひとつでもあれば生きていけますね。彼女には、思い出さえもなかったですね。

投稿: neconeco | 2007年12月29日 (土) 20時25分

>greengain様、主人公カップルなのに(本当はイザークらしいけど)引き裂かれ過ぎの最後ですよね。。せめてアレクセイがユリウスの腕の中で息を引き取ってくれたら、どうなってたのだろうと(ユリウスは記憶を失くしたか否か)考えてしまいます。。

投稿: JEN | 2007年12月30日 (日) 15時19分

>neco様、今でも16巻部分を読んだ後、17巻を開くのに勇気が要りますね。そして、17巻をチラッと読んで閉じてます(意気地なしですので)。もう処分してしまいましたが、17巻と18巻はおかげでピカピカでした。。

投稿: JEN | 2007年12月30日 (日) 15時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/364398/9565660

この記事へのトラックバック一覧です: オルフェウスの窓・滅びの美学:

« スケート・NHK杯 エキシビション | トップページ | 2007年を振り返る »